そのかゆみ、あせも?汗あれ?

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8月も残りわずかとなり、夏の暑さのピークは過ぎたものの、まだまだ汗ばむ日が続いています。

ところで、みなさんは、汗をかいたときに、肌がピリピリ、チクチクとしたかゆみを感じることはありませんか?

汗でかゆみが出ると「あせも」だと思いがちですが、もしかするとそれは、「汗あれ」かもしれません。

どちらも汗が原因の肌トラブルなので勘違いするかもしれませんが、「あせも」と「汗あれ」は別物。間違ったケアをすると、肌トラブルを悪化させる場合もあります。

そこで今回は、「あせも」と「汗あれ」の違いや予防法などについて紹介します。

汗

あせもと汗あれの違いって何?

まずは、「あせも」と「汗あれ」の違いについて見てみましょう。

「あせも」は、大量の汗をかいたり、ジワジワと長時間汗をかき続けたりした時に、汗を出す管が詰まり、肌の内部に溜まった汗によって水ぶくれや炎症を起こす症状です。

汗が溜まっただけなら、小さな水ぶくれができる程度でかゆみなどの自覚症状はありませんが、溜まった汗が炎症を起こすと赤いブツブツができてかゆみを伴います。

一方、「汗あれ」は、汗をかいた後に、汗に含まれる塩分やアンモニア成分が肌の表面を刺激して起こる炎症です。

接触性皮膚炎の一種で、かゆみやピリピリ、チクチクした痛みを感じ、肌が赤くかぶれたような状態になります。

つまり、あせもは、肌の内部で起こる炎症、汗あれは、肌の表面で起こる炎症です。また、あせもは、赤いブツブツができ、汗あれは、発疹はなく赤くかぶれた状態になるという違いもあります。

失われるハリ

汗あれの原因とメカニズム

あせもができるのは汗詰まりが原因でしたが、汗あれの大きな原因は、肌のバリア機能の低下にあります。

肌には本来バリア機能があり、外部の刺激から肌を守る働きがあります。

ところが、バリア機能が低下すると、外部からの刺激が入りやすくなり、いったん外に出た汗の成分(塩分やアンモニアなど)が角質層の隙間から入り込み、肌に刺激を与えてしまうのです。

汗をかきやすい時期にバリア機能を低下させる原因には、強い紫外線やエアコンによる乾燥、洗いすぎなどがあります。

汗が気になるからと何度もシャワーを浴びたり、ゴシゴシ洗いをしてしまうと、肌に必要な皮脂まで取り去ってしまいます。肌が乾燥するとバリア機能も損なわれ、汗あれを起こしやすくなるので注意が必要です。

ゴシゴシ洗い

あせも・汗あれの予防とスキンケア

あせもと汗あれは、できるメカニズムも症状も違うので、自分の症状をきちんと見極めた上で対処することが重要です。

【あせも】肌を清潔に保ち、掻きむしらない

あせもの原因である汗詰まりを予防するには、とにかく肌を清潔に保つことです。汗をかいたらできるだけ早くシャワーなどで洗い流したり、こまめにタオルで拭き取ったりして、汗や汚れをいつまでも肌に残さないようにしましょう。

タオルで拭き取る

また、汗をなるべくかかないようにするのも予防法の一つです。炎天下の外出は控え、エアコンや扇風機を上手に活用して、汗のかきにくい環境を整えましょう。

衣類も通気性の良い素材や速乾機能のある素材を選び、首やウエストなど汗がたまりやすい部分を締め付けず、ゆったりした服で過ごしましょう。

あせもができてしまったら、かゆくても掻きむしらないこと。肌を傷つけるばかりか、細菌が入って化膿してしまうこともあります。

また、掻いては悪化させることを繰り返すと色素沈着を起こしてしまうこともあります。早めに冷静に対応し、かゆみが強い時や治りが遅い場合は、皮膚科に行って専門医に相談しましょう。

【汗あれ】バリア機能を整えて、しっかり保湿を

汗あれを防ぐには、あせもと同じく肌を清潔に保つことが基本です。ただし、洗顔時や入浴時の洗いすぎには注意を。さっぱりしたいからと洗浄力の強いものでゴシゴシ洗いをすると肌が乾燥し、バリア機能を弱めてしまいます。優しく洗って余分な皮脂と汚れだけを落とすようにしましょう。

汗あれは、バリア機能の低下が原因なので、乾燥や紫外線のダメージから肌を守ることが大切です。夏でもたっぷりの化粧水で肌を満たし、潤いが逃げないようにクリームでフタをしてしっかり保湿してください。

また、外出時には日焼け止め化粧品でケアして、日傘や帽子なども活用して紫外線を防ぎましょう。

衣類もあせも対策同様、通気性がよく、ゆったりした服を選びましょう。特に皮膚の薄い首周りは刺激を受けやすいので、襟元の開いた服や肌触りのやわらかな素材の服を選び、硬い生地の服は避けましょう。

それでも汗あれを起こしてしまったら、やはりかゆくても掻きむしらないこと。かぶれた部分を濡れタオルや保冷剤で冷やしてあげると、かゆみがやわらぎます。市販のかゆみ止めを使って症状を抑えるのも効果的です。

ただし、症状がひどかったり市販薬を使っても改善されない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。できた汗あれを放置したままにすると、かゆみを伴う慢性の皮膚病に発展する場合もあり、それだけ治療も長引くので注意が必要です。

皮膚科で受診

あせもと汗あれの原因とケアの方法について、おわかりいただけたでしょうか。間違ったケアをしていると、思わぬ肌トラブルに悩んでしまうかもしれません。特に夏から秋への季節の変わり目は、肌の調子も崩しがちです。

自分の肌としっかり向き合い、正しい予防とケアを行って、健やかな肌で秋を迎えましょう。

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