手荒れの原因と対策

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冬の肌トラブルで多い「手荒れ」。かゆみや痛みを感じたり、悪化すると出血したり、洗い物などの水仕事の度に辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、なぜ手荒れが起きるのか?どうしたら早く治すことができるのか?など、手荒れの原因や対処法について学んでみましょう。

女性の手

手荒れの種類

「手荒れ」とは、手に出る症状の総称で、その症状や原因によって大きく2つの種類に分けられます。

ひび割れ、あかぎれ

「ひび割れ」と「あかぎれ」は、よく「ひび割れ・あかぎれ」と同列に表記されることも多いのですが、この2つは、症状の程度によって分けることができます。

まず「ひび割れ」とは、カサついて乾燥した肌の表面のシワや関節に沿って、浅い亀裂が入っている状態のことです。ひび割れた部分が赤くただれたり、かゆみを感じることもあります。

そして、この「ひび割れ」が進行して亀裂が深くなり、表皮の下の真皮まで達した状態が「あかぎれ」です。

チクチクとした痛みがあり、ひびから血が滲んだり、出血したりすることもあります。洗顔や洗い物のたびに水がしみて痛み、パックリ割れを起こして悪化すると、指を動かしたり、空気が触れたりしただけでも強い痛みを感じるようになります。

手湿疹

水仕事の多い主婦に多いことから、別名「主婦湿疹」とも呼ばれる「手湿疹」。「ひび割れ」や「あかぎれ」が、指先や関節のシワなど部分的に症状が現れるのに対して、「手湿疹」は、炎症が原因で起きる皮膚炎で、手全体に症状が広がるのが特徴です。

その初期症状は、「ひび割れ」や「あかぎれ」の症状と同じですが、「手湿疹」の場合は、小さな水ぶくれや湿疹が出て、強いかゆみに襲われるようになります。かぶれたり、皮がむけたりして、指紋がわからなくなってしまう場合もあります。

「手湿疹」も、乾燥しやすい冬に発症しやすいのですが、症状が良くなったり再発したりを繰り返しやすく、完治するまで時間がかかることもあります。何年も悩まされ続けている方も少なくないようです。

洗い物

手荒れを起こす原因とは?

手荒れを起こす大きな原因としては、肌を守る「バリア機能の低下」や「血行不良」が考えられます。

私たちの肌は、肌の一番表面にあり、皮脂膜に被われた角質層のバリア機能によって、紫外線やアレルゲンなどの外部刺激の侵入を防ぐとともに、肌の内側から水分が蒸発することを防ぎ、健康な状態を保っています。

ところが、このバリア機能が低下、あるいは壊れてしまうと、外部刺激が侵入しやすくなり、肌の内側からも水分がどんどん蒸発してしまうので、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、手荒れを起こしやすくなるのです。

しかも手の皮膚は皮脂腺が少なく、もともとのバリア機能が低い上に、気温が下がると皮脂や汗の分泌も減るため、冬場は特に手荒れを起こしやすくなります。

また、寒くなると血行不良を起こしやすくなります。すると肌細胞に栄養が届きにくくなり、修復機能が低下して、手荒れの回復が遅くなってしまいます。これも冬に手荒れが多い原因の一つです。

デスクワーク

手荒れを起こしやすいのは、主婦や美容師、調理師など、水仕事が多く、お湯や洗剤、シャンプーなどをよく使う人。紙や紙幣、段ボールなどを触ることが多い銀行員や梱包業の人、パソコン作業が多い人なども、手の皮脂や油分を奪われてしまう行動が多いことから、手荒れを起こしやすい傾向にあります。

手荒れを改善するケア

では、手荒れが起きてしまったらどのようにケアすれば良いかを見ていきましょう。

手荒れの改善では、バリア機能を正常な状態に戻し、肌内部の水分を逃さず外部刺激に負けない肌に整えることが大切です。

具体的には・・・。

クリームで保湿しながら、さらにバリア機能を高める

まずは、保湿成分を含んだクリームで傷ついた肌を保護し、水分の蒸発を防いで肌を乾燥から守りましょう。

この時、肌表面を保湿するだけでなく、バリア機能を高める働きのあるクリームを選ぶと、より効果的です。内側からも健康な肌づくりを行い、バリア機能が整った状態に戻してあげれば、手荒れの早期改善や再発の防止が期待できます。

クリームを塗る時は、指の隙間や手の甲まで塗り残しのないように、まんべんなく丁寧に塗るようにしましょう。じっくりと塗り込むようにすれば、血行を促すことにもつながります。

洗い物をした後や入浴後は、すぐにタオルでしっかりと水気をふきとってからクリームでお手入れしてください。濡れたままにしていると、水分が蒸発する時に肌の水分も奪い、肌を乾燥させてしまいます。

寝る前にもクリームでケアしてあげてください。そのまま木綿手袋などで保護すれば、クリームも落ちにくく、保湿効果も高まるのでおすすめです。

刺激を避ける

手荒れが起きている時は、手に与える刺激を避けて負担をかけないようにすることが重要です。

寒い時の手洗いや油のついた食器を洗うときなど、熱いお湯を使いたくなりますが、熱いお湯の使用は、手の皮脂を取ることにつながり、短時間でも手を乾燥させてしまいます。それに手が温められることで、かゆみが増すこともあります。手が荒れている場合は、できるだけお湯を使用しないようにしましょう。

また、洗剤やハンドソープ、シャンプーなどは、低刺激のものを選ぶようにしましょう。

洗い物などの水仕事をするときに、ゴム手袋を着用するのも手荒れ防止には有効です。洗剤や水が手に直接触れるのを防ぐことができ、お湯を使っても手の皮脂を奪われることもありません。

ただし、このゴム手袋が原因で手がかぶれてしまうこともあるので注意も必要です。ゴムアレルギーや敏感肌などの場合、木綿の手袋をしてからゴム手袋をはめるようにすれば、ゴムの刺激から手を守ることができ、ムレも防ぐことができます。さらに、手袋をはめる前に手にクリームを塗っておくと、保湿もでき、手がしっとりします。

食事で内側から改善

手荒れの改善には、食事も大切な要素です。

揚げ物や脂肪分の多い食事は、血行不良を起こしやすく、肌の修復機能が低下して手荒れが治りにくくなるので控えるようにしましょう。

手荒れの改善を目指すなら、偏った食生活を改めて、肌にいいビタミン類、ミネラル、アミノ酸などをバランスよく取ることを心がけましょう。

健康的な食事

手荒れを早く改善し、再発を防ぐためには、肌のバリア機能を正常化し、それを維持することが大切です。正しいケアを続けることで、冬の寒さや乾燥に負けない健やかな肌を守りましょう。

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